344: 恋人は名無しさん 2010/09/17(金) 05:02:38 ID:8mOmJxSm0
俺男=ごく普通の男。焼き鳥居酒屋でバイト。
彼女=背が高くてスレンダーな感じ。酒に弱い。
A男=幼馴染。高身長、イケメン。
当時高校生だった俺達。
俺男と彼女は同じ高校で、親友のA男は違った。

だが全員同じ町の幼馴染で
地元に帰る経由駅も同じだったので
よく同じ電車に乗り合わせて
他愛もないことをしゃべりながら帰ったり
そのままA男の家に遊びに行ったりしていた。

その内A男にスカイプを勧められた。
俺と彼女はすぐにヘッドセットを買って、家に帰ってからも
七時頃から三人でオンラインゲームをしながら喋るようになった。

しかし俺は夜のバイトのために居合わせないことが度々あった。
するとなぜか、A男は俺が話しかけても気まずそうな
態度をとるようになっていった。
でも俺は深く考えない性格のため何も気にしていなかった。

2000: 歴代人気記事 投稿日:

345: 恋人は名無しさん 2010/09/17(金) 05:05:49 ID:8mOmJxSm0
ある日、彼女の家に遊びに行くと相談を持ちかけられた。
「スカイプで、その人友達なんだけど
突然付き合おうって言われた。断ったのに諦めてくれないの。」
俺も彼女も何人か
他の男友達とスカイプをしていたので
親友だと思っていたA男の事は疑わず、
過去に彼女に告白をした男がまた彼女を狙っているんだと思った。

「またかよ。あいつも懲りねえなあ。」
「…うん。何度も断ってるのに、どうしたら諦めてくれるかな。」
彼女の最初の沈黙が引っかかったが、やっぱり俺は気にしなかった。

とりあえず彼女には
「気が無いことを伝えて、相手にするなよ」
というような事を言って、
その後は二人で仲良くお菓子作ったりして
もうその話は出なかった。

346: 恋人は名無しさん 2010/09/17(金) 05:06:47 ID:8mOmJxSm0
クリスマスになった。24日、彼女と俺は
彼女宅でケーキを食べプレゼント交換をした後
二人で地元のの田んぼのあぜ道を手つないで
田舎らしい満天の星空見ながら散歩してた。

バイト先の前を通りかかった時、
母の友人であるオーナーさんに
「せっかくだから
25日に彼女とA男と友達数人連れておいで、割引するから」
と誘われた。
彼女にはその場でOKをもらい
帰ってメールを送ると、A男も友達も来るという事だった。

次の日バイト先の
団体用個室を一部屋借りて、皆で騒いだ。
彼女は女友達とプレゼント交換。
俺は友達の相手しながら
食器を下げたり料理運んだり。

ちなみに全員高校生なので
酒は出さない約束だった。
皆最初は騒いだが、
満腹になってくると落ち着いてきて
だべり大会となった。
彼女はA男の横に居たのだが、
俺が席から離れているオーナーと喋りながら
ちらっと彼女を見るとなぜだか顔が赤くてへろへろだった。

347: 恋人は名無しさん 2010/09/17(金) 05:08:48 ID:8mOmJxSm0
あれ?と思った俺は
席を見回すと何人かどうやら酔ってるようだ。
注文内容を確認したが酒はない。
しかし、新人の子に
「もしかしてあの席にお酒運んだ?」
と聞いてみると
「はい、マンゴオレンジと~(名前忘れた)じゃなかったんスか?」
「いやいや、お酒は頼んでないよ。他の席の注文確認して」
隣の客の注文内容を確認して
何やら謝って、新人が戻ってきた。

そして俺に
「すんません席間違えました!!」
俺は「しゃーないしいいよ、
でも次はお酒運ばないようにね」と言って
自分の友達がいる個室に戻った。

彼女の横に戻ると、彼女は顔真っ赤。
横のA男もかなり赤い。
彼女は俺に気づいて「俺くん、おかえりー。」と
まわってない舌で言って、「好きだよー」と突然抱きついてきた。

周りの友達がはやし立てた。
俺は嬉しかったが
何より恥ずかしかったので
こら、と言いながら元通り座らせようとした。
が、俺が口を開かないうちにいきなりA男がぐっと彼女の腕をつかんだ。

348: 恋人は名無しさん 2010/09/17(金) 05:13:43 ID:8mOmJxSm0
「んー?」と彼女がA男を振り向く。
俺もA男を見ると、A男は見たこともないような
怒りの表情で彼女の腕をつかんでいた。

「A男?」と俺が話しかける。途端A男が
彼女を俺からひきはがしてそのまま抱きしめた。
「なんで俺男なんだ!なんでオレじゃないんだ!」
俺唖然。

彼女の方はよくわかっていないようで
「A男くん?やめてー」
とクスクス笑いが止まらないようだった。
笑われたことが不満だったのか、A男は突然大声で怒鳴った。

「なんで笑うんだ!!俺男よりオレの方が何倍も…」
途端、いきなりA男が横に吹っ飛んだ。
壁に頭が当たってゴッと音がしてすごく痛そうだった。

俺ポカーン。友達ポカーン。
彼女の方は両腕を横にピーンと伸ばしていた。
どうやら彼女が思いっきり両手でA男を押したようだった。

彼女だけ不機嫌そうに「うるさいー」と言うと
手羽先を皿から取ってもぐもぐしはじめた。
壁のそばでA男はうなっていたかと思うと静かになった。

俺と友達が焦って
A男のそばによると、A男は寝てた。
彼女の横に戻って顔を覗きこむと
何事もなかったように
手羽先の骨から取れにくい身と闘っていた。
それを見た友達はげらげら笑っていて、無事にお開きになった。

349: 恋人は名無しさん 2010/09/17(金) 05:14:54 ID:rP4f9nsY0
支援

350: 恋人は名無しさん 2010/09/17(金) 05:21:41 ID:ON8Zlr7S0
はやく!!眠いから!!

351: 恋人は名無しさん 2010/09/17(金) 05:31:46 ID:ON8Zlr7S0
あれっ?なに?

も、もしかしてそれが修羅場だったっての?!

352: 恋人は名無しさん 2010/09/17(金) 06:24:56 ID:LMBWEwag0
数時間後にすみません、寝てました。と言うレスがあったとさ

355: 恋人は名無しさん 2010/09/17(金) 06:37:00 ID:8mOmJxSm0
それからA男は俺や彼女に気を遣うようになって
駅でみかけても自分からホームの奥の方に行ってしまうようになった。
友達に聞くとあの後からなぜか
エロゲオタになってしまったらしい。

夜中なのに支援ありがとうございました。
寝てしまってすみませんでした…。
>>352
流石です。

353: 恋人は名無しさん 2010/09/17(金) 06:32:04 ID:8mOmJxSm0
連投ひっかかって寝てしまいました。すんません。

俺と酔いのさめた彼女は半分寝ているA男をかついでというか
肩を持ってひきずってA男宅へと向かった。
あとA男の家まで50mぐらいのところで、俺はいきなり
A男に首を絞められた。

突然の事にわけもわからず暴れて引きはがそうとする俺。
「彼女は俺のだ!!わかったか!?わかったか!?」
と力を込めながら怒鳴るA男。
息が限界になってきて、本気で死ぬ!!と思った瞬間
ふっと首が楽になり、俺は吐きそうなほど咳き込んだ。

A男を見るとお尻を突き上げたような恰好で、
そのイケメンな顔が鼻の下を変に伸ばして
目は変な上目遣いで、歯を食いしばって…
股間を彼女にうしろからわしづかみにされていた。

「あが…うおおおっ!!!」みたいな声を上げて悶えるA男。
彼女は股間を握ったまま、
「ねえ、もう諦める?諦めるよね?」
と力をぐっぐっと入れてにこにこした。

A男は「はい!!はい!!やめて!!お願いやめふじこふじこ」
というような言葉を必死に叫んでいて、
股間を離された後は顔をぐちゃぐちゃにしてぐすぐす泣いていた。
なんだか俺はかわいそうになって背中をさすりながら
家まで送ってやった。

362: 恋人は名無しさん 2010/09/17(金) 09:27:47 ID:Dyu0t/rw0
>力をぐっぐっと入れてにこにこした。
>A男は「はい!!はい!!やめて!!お願いやめふじこふじこ」
バロスw

363: 恋人は名無しさん 2010/09/17(金) 09:36:12 ID:s6GDIKIl0
やー、酒に弱いってことで、
彼女に横恋慕してたA男が酔わせて……
という展開かと思いきや。